キッチンカーの開業でとても重要なのが「メニュー」です。
初めて移動販売で開業する方にとっては、どんなメニューが移動販売で人気なのか気になりますよね。
メニューによってどこに出店すれば売れやすいのか、キッチンカーに必要な設備は何なのかなどが変わってきます。
キッチンカーで販売するメニューを決める際のポイントや、キッチンカーの開業で人気のメニューについてご紹介します。
キッチンカーで販売するメニューを決める際のポイント
どこで販売をするのか？お客様の目線でメニューを考える
キッチンカーで販売するメニューを決める際に、まずはお客様の目線になって考えてみるのがいいでしょう。
キッチンカーは販売をする場所によって、お客様のニーズや年齢層が全く違ってきますのでそこをきちんと考えます。
例えばオフィス街でランチ出店の場合、お客様のニーズに合っているのは、お肉ががっつり入ったお弁当やどんぶり、ヘルシーな野菜を中心としたお弁当などになってきます。
一方スーパーやドラッグストアなどで販売をする場合、デザートとして人気のクレープやおやつでも食べれるたこ焼き、おかずの一品にもなる焼き鳥などのニーズが高くなります。
また都心部のオフィス街と地方のスーパーでは全く年齢層も変わってきますのでそこも重要です。
キッチンカーはどこで販売をするのか、その場所のお客様のニーズはなんなのかを考えることで、販売メニュー決定のポイントになります。
一例ですが、からあげをメインメニューとした場合、オフィス街ではからあげをメインとして副菜も入ったお弁当、スーパーでは大・中・小とサイズ別でからあげ単品の販売のように、メインは変えずにメニューの工夫をして様々な場所のニーズに合わせることができます。
▸販売場所の競合をチェックしてメニューを考える
キッチンカーには同じ地域で販売をしている他のキッチンカーと、販売場所の近くの飲食店の2種類の競合が存在します。
オフィス街やスーパーなどでは管理会社がチェックをしたり、場所ごとの台数に限りがありますので、キッチンカー同士の商材が被ることはほとんどないです。
しかし、大きなイベントでは商材が被ることがほとんどです。
他の店舗との差別化が必要になります。
味なのか、価格なのか、ボリュームなのか、インスタ映えする盛り付けなのかなど競合のことも考えてメニューを決めましょう。
▸キッチンカーでの販売を意識してメニューを考える
キッチンカーで調理をするということもメニューを考える際のポイントの一つです。
キッチンカーは固定店舗に比べるとスペースに限りがあります。
搭載できる冷蔵庫にも限りがありますので、冷蔵保存が必要な商材が多くなってしまうようなメニューばっかりでは大変です。
また限られたスペースでもスムーズに調理ができるかも重要になります。
ランチ出店のように時間が限られている場合に、一人前を作るのにもの凄く時間がかかっていれはダメですよね。
提供スピードを上げるのは収益を上げる為に必要なポイントです。
キッチンカーでの販売を考えると、調理風景をお客様に見せることができるというメリットがあります。
鉄板でじゅーっとステーキやハンバーグを焼いている食欲をそそる風景や、クレープの生地をきれいに薄く円く焼いて見たりと、お客様の目の前で調理をするキッチンカーならではの演出が可能です。
キッチンカーの限られたスペースでもスムーズに販売ができて、お客様の目の前で演出もできるようなメニューがいいのでないでしょうか。
キッチンカーで売れるのはどんなメニューか
▸ランチ系メニューとスイーツ・軽食系メニュー
販売場所から考えると、キッチンカーで販売するメニューはランチ系のメニューとスイーツ・軽食系のメニューに分けることができます。
オフィス街で近くの会社員がメインのお客様になるランチ系メニューは、がっつり系メニューからヘルシー系のメニュー、エスニック系のメニューなど幅広いメニューで販売がされています。
ランチ出店は主に首都圏などに出店場所が多く、近隣に固定の飲食店も多いことから、そこでしか食べることができない珍しいメニューを販売するキッチンカーも多くなっています。
スイーツ・軽食系のメニューはランチタイム後に売れてくるメニューが多いのが特徴です。
スイーツの場合は固定の飲食店でランチを食べたあとに、キッチンカーでスイーツを買うお客様も多くいます。
軽食系のメニューもお昼にたこ焼きや焼きそば、ホットドッグなどを食べるお客様も多くいるので、ランチタイムに売れないメニューではありません。
ただランチタイムに売れるとしても、オフィス街というよりはスーパーやホームセンター、ドラッグストアなどで売れやすいメニューになります。
▸定番メニューと流行りメニューと珍しいメニュー
キッチンカーで販売されているメニューには、からあげやたこ焼き、クレープのような定番メニューと、タピオカドリンクのような流行りメニュー、タイ料理やロシア料理のような珍しいメニューまで様々です。
首都圏のランチ出店のように近隣に競合も多いような場合は、珍しいメニューで勝負も良さそうですが、長くキッチンカーを続けている人たちを見るとやっぱり定番メニューのほうが売れています。
お祭りなどでも、定番のポテトフライやクレープに行列ができていることがほとんどです。
また流行りのメニューは急に売れなくなる危険性がありますので、定番メニューをメインでやりながら、流行りのメニューも販売するほうがおすすめです。
キッチンカーで多く販売されている人気のメニューを紹介
▸クレープ
まずはキッチンカーで王道と言えるクレープです。私たちもクレープをメインメニューとしたキッチンカーを運営しています。
クレープはスイーツ系の中で間違いなく一番人気です。
粉ものの為、食材原価を抑えることができる上、販売価格も500円ぐらいのイメージが強く価格が安定しています。
クリーム系のクレープだけでなくおかず系のクレープも販売をすれば、時間を問わず販売が可能になります。
イベントではランチタイムは他のキッチンカーに負けながらもちょこちょこと売れていき、ランチタイム後はクレープの時間と言わんばかりにキッチンカーに行列ができるぐらい人気です。
クレープの客層は、子どもから60代前半ぐらいまでで、特に女性に人気ですが、最近では甘いもの好きな男性も多く、購入層の3割ほどは男性になります。
▸からあげ
クレープと並んでキッチンカーの王道は「からあげ」です。
学園祭やフェスに参加すると、からあげだけでも数店舗出店しているぐらい多くのキッチンカーで販売しています。
最近は固定店舗でもからあげ専門店を見かけることも多くなりましたよね。
からあげは単品だけでなく、お弁当やどんぶりなど幅広く対応できます。
お昼ごはんや小腹が空いた時のおやつ、晩ごはんのおかずの一品など、平日や土日祝を問わず、どの時間でもバランスよく売れています。
イベントでも何人分かを一気に作って捌くことができるので、回転率も上げることができます。
売上のことを考えるとからあげはメインとして考えたい商材です。
ただ油を使うので油の処理が必要なことや、キッチンがベトベトするなどの欠点があります。
▸たこ焼き
テントで販売をしているイメージの強いたこ焼きですが、間違いなく移動販売・キッチンカーで人気のメニューです。
たこ焼き屋さんには老若男女、幅広い年齢層のお客様が買いに来られ、お昼から夕方、夜までどの時間でも売れるのが強みです。
クレープと同じく簡単にはおいしく作ることができないメニューで、おいしく作るには技術が必要です。
粉ものの定番で原価も低く、人気の高いメニューのたこ焼きですが、焼きあがるまでに時間がかかってしまうのと、焼き上がったたこ焼きが時間が立つと固くなり提供出来なくなるため、お客様の少ない時間帯にどうするのかなどは経験が必要になってきます。
▸ピザ
ピザ窯を積んでキッチンカーで焼き上げるピザも人気のメニューです。
イベントでは目の前で生地を広げる職人技のパフォーマンスと、ピザ窯でその場で焼き上げるピザは見た目のインパクトも高く、お客様の行列ができています。
定番のマルゲリータがいつも人気のイメージです。
その他具材を変えてメニューの変更もしやすいのも特徴です。
比較的単価も高く、原価も低いピザですが、キッチンカーにピザ窯を積むためのコストが高くなってしまうことや、販売から帰ってきてからの生地の仕込みが大変などのデメリットはあります。
▸ケバブ
ケバブと言えばやっぱり店頭の大きなお肉が特徴的ですよね。
削り取ったお肉と野菜をピタパンに挟んで食べるケバブサンドが人気です。
キッチンカーではショッピングモールから大学構内など様々な場所で販売をしていることも多く、どちらかと言えば若い世代に人気のメニューになります。
▸ハンバーガー
ハンバーガーのキッチンカーも人気です。
スーパーやドラッグストアなどの平日の出店ではなく、イベントでよく見かけるイメージが強いです。
バンズやパティにもこだわっているキッチンカーも多く、チェーン店のハンバーガーと違って金額は高くなりますが、満足感はとても高いメニューです。
どうしても作るのに時間がかかってしまい行列が動かないキッチンカーも見かけます。
車内のオペレーションなどをきちんと整理する必要があるメニューではないかと思います。
▸焼き鳥
焼き鳥と言えば平日でもよく売れているメニューです。
平日のスーパーで出店している焼き鳥屋さんには、時間帯によって行列ができていて、結構夜に売れてるイメージかもしれません。
焼き鳥は1本だけの購入ではなく、複数本の購入が見込まれるので単価も上がりやすいメニューです。
またイベントでは牛串や牛タン串をよく見かけますが、串のメニューを変更することにより、スーパーなど通常出店向きのメニュー、インパクトのあるイベント向きのメニューなどを変えることができます。
▸焼きそば
焼きそばはソースの香りが食欲をそそる人気のメニューです。
イベントでは富士宮やきそばや横手やきそばなど、ご当地焼きそばが有名ですよね。
一度に数人分の調理が可能で、商品提供までの時間が短い焼きそばは、ピーク時間に一気に売上を伸ばすことができます。
またパックに入れて少し冷めた状態でも、そこまで味を落とさず食べることができるので、様々なシチュエーションに対応が可能になります。
ピーク時間を過ぎると、からあげやたこ焼きのようにおやつ感覚では売れないので、売れる時間帯を逃さず一気に売るための経験が必要になります。
▸メロンパン
車内搭載のオーブンで焼き上げる外カリッ、中ふわっのメロンパンもキッチンカーで人気のメニューです。
焼きたてのメロンパンを5個、10個と複数買って帰るお客様もいっぱいです。
固定店舗のパン屋さんが店舗で作ったメロンパンをキッチンカーで販売することもありますが、オーブン搭載の焼きたてのメロンパンを提供するキッチンカーが人気です。
発酵やオーブンでの焼き上げなどのスペースが必要なキッチンカーで販売していることが多いです。
▸カレー
ランチ出店で最も見かける機会が多いメニューがカレーではないでしょうか。
定番のカレーライス以外にも、本格スパイスを使用したカレーを販売しているキッチンカーも多くなってきています。
一般的にはすでに仕込みをしており、キッチンカーの中でのオペレーションはごはんにルーをかけるだけとシンプルなものが多く、ランチタイムでの提供時間も短いことがほとんどです。
ただしカレーの場合は販売場所で一から煮込むことは少ないでしょう。
仕込み場所をセットで考える必要が高いメニューになります。
キッチンカーのフランチャイズや開業支援
▸Sweets HEROのフランチャイズは開業後の出店場所獲得サポートもあり
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▸キッチンカー・移動販売の開業個別説明会も実施中
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